前回は、青天井について解説しました。
「こんだけハマってるんだから、もうすぐ当たるんじゃね?」って思うのは、
私もよく思っていました。だって、谷があれば山があるように、そろそろ反転して上がり始めるだろうって思っちゃいますよね!
でも、そんな美味しい展開は中々起こりません。
それだけハマるってことは、低設定なのは分かり切っているんですからね。
運よく50Gぐらいでボーナスに当選しても、その後またハマり始める可能性だってあるんですから。
じゃなんで、「ハマった後は、連チャンする」みたいな事を思ってしまうのか?
今回の記事では、そういった【オカルト理論】について解説していきます。
オカルト理論ってなに?

「オカルト理論」とは、「その人が勝手に信じ込んだ法則や手順」でしかなく、簡単に言ってしまえば「おまじない」です。
似たようなものに「波理論」というものがあります。
これはざっくり言ってしまうと「連チャンした後は必ずハマるのだ! 山があれば谷があるように、そういった動き方をするのだ!逆もまた然り!」というものです。
確かに、スランプグラフを見れば、ジグザグな動き方をしているのをよく見かけると思いますが、確率で管理されている以上「波」があるのは自然なことです。
確率が0%でない以上は(たとえ、天文学的に低い確率でも)、当たる時は当たるのです。
ジャグラーにおけるオカルト理論

ジャグラーに限らず、スロットを打っていると・・・
必死に高設定狙いの立ち回りをしている自分の台の隣で、
明らかに低設定台なのに、データすら見ることなく、
なんの躊躇もなく座って打ち始めたおじいさんやおばあさんが、
すぐにボーナスを引き当てて連チャンさせまくって、
短時間で1箱出した後、すんなり勝ち逃げしていく
なんてことを見たことがありませんか?
そういうのを見ていると、
「ジャグラーって結局、運じゃん」とか
「波理論などのオカルト理論で立ち回った方が、効率良く勝てるんじゃね?」とか
「普段から地道に情報集めしているのって、無様じゃね?」
なんて思ってしまいますよね。
どうして、このような現象・・・オカルト理論で立ち回っている人でも、勝っている現象が起きるのでしょうか?。その理由は・・・
例えば、ジャグラーでは設定1でも、5回に2回は勝つことになるからです!
設定1なのに、確率的には5回打った時に2回も勝てるなんて、意外ですよね。
実際にボーナス合算とかの確率から計算してみると、ジャグラーシリーズの設定1の勝率は「40%」くらいのようです。
どうしてそうなるのか、と言うと・・・
ボーナス確率が毎回、設定1の確率通りに出るわけではないから、です。
これが、オカルト理論を成り立たせているのでしょう。
実際に打ち始めた場合、以下の5パターンになるでしょう。
①BB・REGともに、設定1以下の出方
②BB・REGともに、設定1通りの出方
③BBのみ、設定1以上の出方
④REGのみ、設定1以上の出方
⑤BB・REGともに、設定1以上の出方
この5パターンの中で、③と⑤の出方をした時、客側が勝つことになるでしょう。
要するに、設定関係なく、BBの引きが強ければ勝てるし、BBの引きが弱ければ負けるわけですね。
たとえ設定6だとしても、BBの引きが、かなり弱ければ大負けすることだってありえます。
特に短期的に見た場合、BBの引き次第で収支も勝ち負けも決まるのが、ジャグラーなわけです。
実際、パチンコ店では設定1しか、ほとんど使われないことをメーカーである北電子だってわかっているでしょう。
パチスロメーカーは、開発した台に6段階の設定を設けるわけですが、実際には1の使用頻度が極端に高いことを熟知しているはずです。
すると、ジャグラーを開発する上での命題は「設定1の台でも楽しんで打ってもらうには?」になるでしょう。
そして、設定1の台でも楽しんで打ってもらうには、設定1の台でも運が良ければ勝てるようにするしかありません。
設定1の台でも、運が良ければ勝てるようにするには、BB確率の設定差を小さくし、設定1でもBBが連チャンしうる確率にする必要があります。
そのため、ジャグラーシリーズでは、BB確率の設定差が小さく、REG確率の設定差が大きいのでしょうね。
設定5の確率を見ると、特に顕著ですね。
さてさて、短期的に見ればBBのヒキ次第で勝敗が決まるため、高設定狙いなど一切やらないオカルト理論のみで、設定1の台から設定1の台へと立ち回るお爺さんやお婆さんでも、BBの引き次第で10回中4回は勝つことになるでしょう。
その4回が自分の隣で起きると、「波理論などのオカルト理論の方が良いじゃん」と思ってしまうことになるのです。
確かに、短期的には、どんなスロット台でも「運次第、ヒキ次第」ではあります。
ジャグラーなどのAタイプは、BBかREGでしか出玉を稼ぐ方法がないので、BBのヒキ次第で、天国にも地獄にもなります。
だがしかし・・・だがしかし!
何千、何万ゲームも打ってくると、ジワジワとボディブローのように効いてくるのが、REGなんです・・・REG確率なんです!
例えば、1日打ってREGが15回なのと30回では、REGのみで「1500枚(3万円)くらいの差」が出ます!
この差が、長期的に見れば『ジャグラーで勝てる人』と『ジャグラーで負ける人』とを分けている!・・・と言っても過言ではないでしょう。
隣で打っているオカルト理論の人に、その日はBBの引き次第で負けてしまうかもしれません
だけど、長い目で見れば、高設定台の方がREGを引きやすいので、高設定を打っている人は収支がプラスになっていき、オカルト理論のみで低設定台ばかり打っている人の収支はマイナスになっていくことでしょう。
たとえ、隣で連チャンさせ勝ち逃げしたオカルトじいさまも、10回中6回は負けてしまうため、1ヶ月単位では収支がマイナスになっていることでしょう。
ひたすら、高設定台のみを打ち続けることに徹する!
これをすることで、ジャグラーの月間収支がプラスになっていくのです。
今回のまとめ
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
今回の要点をまとめますと・・・
①オカルト理論などは、単なるおまじない
②偶然が重なって、連チャンしたり大ハマりしたりする
③大事なのは、日単位の勝ち負けに一喜一憂しないこと
以上です。また次の記事でお会いしましょう!